今年度は、ＧＷ明けより新型コロナウィルス感染症が５類に引き下げられ、マスクなどの制限が解除されての１学期となりました。日に日にマスクを外して登園してくる子どもたちを見ることができ、子ども達の表情が生き生きとしているように感じられました。ただ、昨年度末の修了式の日にお話ししましたが、やはりこの３年間で子ども達の免疫力が落ちているせいか、風邪などの症状でお休みする子ども達が多く見られました。園内で特に流行った感染症はなかったのですが全員がそろうことが少ない１学期でした。

私も今学期は子ども達が免疫力を高め獲得し、子ども同士、先生と子どもとの関りの再出発の年度となるのではと思っております。やはりお互いに表情を見ながら話し、喜び、悲しみ、時には怒ったりする姿を全身で感じることが、人と関わる事の最たるものだと思います。やはり在園児も新入園児もコロナ禍で幼稚園以外での関りの少なさが多少なりとも出ているのではと、子ども同士や先生との関わり方を見ていて感じます。

さて、６月に梅雨入りし、朝や帰りに外で遊ぶ機会が減りましたが、今年はなぜがダンゴムシが大発生！！園庭に出た子ども達は、砂場の器や容器に沢山のダンゴムシを捕まえてきます。流石にあれだけのダンゴムシを集めてこられると、見たら背筋に走るものがあります。ですが子ども達は得意げに見せてきます。幼稚園には探せば多くの虫たちがいます。春にはてんとう虫、あり、ちょうちょ、最近ではカマキリや青虫、カタツムリ、もうすぐセミも出てくるでしょう。その中でも触りやすさNo１はダンゴムシではないでしょうか。固く掴みやすく特に危害も加えられない、子ども達にとっては虫との関りの入門編みたいなものです。子ども達にてんとう虫も硬くて触りやすいでしょ？と聞くと「てんとう虫は黄色いの出すから嫌だ」だそうです。また、すぐ飛んで行ってしまいます。

ダンゴムシは、湿った草影や石などの下に多く身を潜めています。初めの頃は園庭の真ん中を探していた子ども達も、何度も探すうちにどこにいるのかを経験で知ることになります。今ではすぐに園庭の周りの花壇やスクーター置き場の物陰をごそごそしています。また年長から２歳児まで全員いることにより、お兄さんお姉さんにどこにいるか教えてもらったり、捕まえたのを分けてもらったりしています。こういった経験の積み重ねや子ども同士の関わりが子どもの成長につながっているのだとつくづく感じます。

ダンゴムシは、脱皮を繰り返して成長します。なんと目は50個ほどありますが、ほとんど見えていないようです。足は始め12本ですが脱皮をすると14本になります。よく見るダンゴムシはオカダンゴムシという種類でオスは黒、メスは黄色い点々が付いているものが多いです。似た仲間にワラジムシという虫もいます。ワラジムシは丸まりません。また、少し前に話題になった深海にすむ大王グソクムシもダンゴムシの仲間となっております。

これから夏休みです。久々の制限のない夏休みとなりました。ご家族で子ども達と共に幼稚園以外でのたくさんの経験、体験をしてくれることを願っています。