今年度も３月１４日に第83回卒園式を無事執り行うことができ、３８名の子ども達が笑顔でせいし幼稚園を巣立っていきました。卒園の日に全員揃い元気な姿を見られたことは何よりも嬉しいことでしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により幼稚園生活は、緊急事態宣言から始まり新学期も６月よりスタートとなった３年前より、度重なる緊急事態宣言や学級閉鎖、休園など多くの制約が子ども達、職員、ご家庭に重くのしかかったと思います。我々としても何とか子ども達に従来の保育を提供できるように試行錯誤しながら行ってきましたが、十分といえない内容に歯がゆい思いがあります。また、在園児の保護者の皆様にも多くのご協力とご理解を頂き誠にありがとうございました。

さて、３月１３日より政府の方針によりマスクの着用が個人の判断となりました。また、５月のＧＷ明けより新型コロナウィルス感染症がインフルエンザなどと同様の５類に引き下げられます。園児で発生した場合の対応などの通達は来てはおりませんが、今までよりは緩和されるのではないかと考えております。ただし、これで問題が解決したわけではありません。症状があり陽性となった人への対応は決まると思いますが、無症状・濃厚接触者などの対応は無くなると思います。そうなると、重症化しにくくなったとはいえ、年間を通して発生しており感染力も高い状態ですので、感染者が増える可能性も十分にあり得ます。新年度が始まりマスクなしの生活に世の中がどの位戻るかわからない状況ではありますが、まだまだ、注意して見守る必要があるとは思います。また、子ども達が感染症対策で、しばらく流行しやすい病気にかかることが無かったので、どの位他の病気に対する免疫力、抵抗力が落ちているのかが心配です。

ただ、今までよりも規制が緩和されたことにより、子ども達も職員も顔の表情を見てコミュニケーションを取ることが出来やすくなります。やはり、言葉も大事ですが相手の表情を見て、感じること思いを推し量る事というのもとても大切です。マスクの規制が緩和される中、世の中ではマスクを外すことに抵抗がある人も多くいるそうです。それは、感染予防の為もありますが人に顔を見られるのが恥ずかしいという理由です。コロナになるまでは、マスクをしている人を見たら、風邪かな？花粉症かな？というぐらいでしたのに、今となってはしてて当然の世の中、この３年間で世の中の生活様式及び我々の考え方はがらりと変わりました。

この先、コロナ前と同様にという訳にはいかないかもしれませんが、この３年間より子ども達が生活しやすい環境になる事を願うばかりです。