たいちょうのへや |
『話すこと』 |
せいし通信 6月号 |
子どもは、1歳を過ぎる頃から言葉の獲得が始まります。しかし、その言葉はまだ「マンマ」などの一語の発語に過ぎません。1歳半を過ぎる頃から、語彙の獲得数は爆発的に増えて、二語話〜多語話の発語が可能となり、2才頃には語彙の獲得数は200を超えて、文法も理解できるようになります。 半年ほど前、あるTV番組で「ストーリーキューブ」を使った遊びの紹介がありました。(実は面白そうだったので早速1セット取り寄せてみたのですが‥) 「ストーリーキューブ」とは、イギリスで生まれた無限に物語を生み出すことができる「お話サイコロ」。1セットに9個のキューブ(サイコロ)で構成されています。そして、その1個6面にはピクトグラム的なイラストやマークが描かれ、全体では54種のイラストやマークが描かれているのです。 遊び方は、その9個のサイコロを振って出てきた目のイラストやマークを使って、そのイラスト(イメージ)と言葉の間に生まれる関連付けを利用してお話を作っていくという一見単純な遊びですが、そのほかにも遊び方は様々。9つのキューブとそのキューブの6面、計54個のイラストの組み合わせは100万通り以上あり、同じ組み合わせの目が揃うことは全くといって良いほどありませんので、いくらでもお話は広がるという訳です。 このストーリーキューブを紹介したわけは、冒頭にも記したとおり語彙の獲得数が増えて会話も活発になるこの時期に、子どもたちの想像力を高め、また会話を促すグッズとしては、なかなか優れたものだと思われたからです。実際に年長組の子どもたち数人と遊んでみたところ、最初は戸惑っていたものの、すぐに色々な発想が生まれて素敵なお話が続いたのです。このゲームをとおして「聞く力」や「話す力」「考える力」が養われることが実感できました。 キューブには、次のようなマークがありますが、お父さん、お母さんは何をイメージしてそれを言葉にできるのでしょうか。意外と固定観念のない子どもたちの発想のほうが豊かなのかもしれません。 飛ぶ 踏みつける びっくり 蜂蜜を採る 足 音 目薬する 刺される お掃除する 何だろう ※単に「ハチ」「足あと」「目」だけでは、お話の展開は難しいですよ ! |
理事長 遠山 和良 |
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