人は何故学ぶのでしょうか。人には死という終わりがあり、またその能力には限りがあります。全知全能の神ではないのですから、すべてを知ることも不可能です。ですから分からないことを知りたいと思うのは人間の根源的な欲求なのです。

　いま話題を集めているchatGPTは、自然言語処理技術を用いた人工知能の一種で、アメリカのＡＩ研究会社であるopenAIにより開発されたチャットロボット。大量の文章データを学習しているので、そのデータから自然で高度な回答を引き出せます。またchatGPTは文章を生成する能力が高く、テーマや字数を指定するとそれに沿った文章を作成することができます。詩や小説の創作、文章の添削や校正、メルマガの作成、翻訳、プログラミング、アイデアの提案などです。

しかしweb上のデータが誤っていたり、不十分だと信憑性のない回答や文章が作成されてしまいます。ですから私たちには情報判断力が必要になります。しかしその情報判断力は、自分が欲しい情報を自身で拾い集める過程で、私たちの中に蓄積された知識や経験により得られるものですので、その蓄積がなければ誤った情報をそのまま鵜呑みにしたり、知識として記憶されてしまうことにもなりかねません。

　幼児期の「学び」は「遊び」の中にあります。その学びは、粘土や紙工作などで形のあるものを創り出す「創造する力」であったり、自然に触れ季節を感じたり、美しい芸術に触れて感動する「感じる力」。また全身を使って遊ぶことで運動能力や体力を身に付ける「成長する力」。子ども同士の遊びの中で生まれるコミュニケーション能力や協調性、道徳性などの「社会生活の適応力」などです。

　そうした幼児期の学びの上に、小学校以上の教科学習があり、中学校、高等学校、また大学と生活と学習を積み重ねていくことになります。現在の私たちは、そうした幼児期から積み重ねてきた学びとそれにより得られた知識、そして日々の生活で手に入る情報を知識として更新しながら生活しています。

私たちの現在の生活を振り返ると、ＡＩ(人工知能)が生活のあらゆる場面に浸透する日も遠くないように思えます。しかし人間が培ってきた技術や能力などをすべてＡＩに転換してしまうことには深い危惧を覚えます。人類が何百年、何千年と蓄積し人から人へと受け継がれてきたものが一挙に失われてしまうような気がするからです。そんな時代に私たちに何より必要なもの、それは「自分の頭で考える力」です。「考えること」は、純粋に自主的な行為であり、他に強要されるものではありません。

「人はなぜ学ぶのか？」それは学ぶことによって、知らないことよりずっと人生を楽しむことができ、またその知識の探求の過程で面白いことにも出会えます。人は自分自身の可能性を描くために、学ぶという行動に駆り立てられるのです。

（ちなみにこの文章はＡＩによって作成されたものではありませんので念のため !?）