せいし 幼稚園
 
 えんちょうのへや
 
 
子どもたちは いま ・ ・ ・
 
 『年長組との一日』
せいし通信 7月号

 613日(木)、年長組と水沼の里記念公園に出掛けました。幼稚園では年長組の自覚も備わって、安定した生活を送っています。この公園に着いて、まず迎えてくれたのが池に泳ぐ色とりどりの鯉、アメンボ、池の周りを悠然と飛んでいるシオカラトンボ。そして熟して黄色くなって木からこぼれ落ちた大粒の梅の実。その梅の実は、黄色いビロードに包まれたような手触りでいい香り、思わず口に運ぼうとしている子どもを制止したものの、私の子どもの頃には、塩をつけて食べていたことを思い出しました。

 みんなで遊ぼうと予定していた大型遊具の広場では、先着の保育園の子どもたちが遊んでいたので、後で遊ぶことにしてへ進みます。展望台に登って公園全体を見渡して、みんなでヤッホー!! 芝生の柔らかい斜面を転げ降りて昼食場所へ。カバンと水筒を下ろしてロープの遊具で遊んだり、近くを探検すると赤や黄色に熟した実をたくさんつけたヤマモモの木がありました。「これはヤマモモの実で食べられるんだよ」というと、食べてみた〜いの大合唱。一つ摘んで食べてみると、まだ少し早かったようで酸っぱいのです。「残念、もう少ししないと甘くならない」というと、酸っぱくてもいいから食べてみると子どもたち。自分で確認したくて仕方がないのです。

 近くには松やプラタナスの木があって、まつぼっくりやプラタナスの実が落ちていて拾い集めたり。ある子が節分を思い出したのか、私に向かってプラタナスの青い実を「鬼は〜そと」。プラタナスの青い実は、柔らかい針のトゲで包まれていて当たっても痛くないので、ついに子どもたちと私のぶつけっこへ発展。普段はあまり活発でない子どもも私にぶつけてやろうと参戦。

大はしゃぎしていると「大変!! 変な虫がいるよ」。見てみると体長10pほどで、背中に白いひげのようなものが生えたパステルブルーの幼虫です。たぶん子どもたちは初めて目にする幼虫です。「この幼虫はクスサン(楠蚕)という蛾のようちゅうだよ」。クスサンは成虫になると大きなものは羽を広げると15pにもなる大型の蛾です。幼稚園に戻ったら図鑑などで調べてみることにしました。

 そしてお昼ごはん。みんなお母さんの手作りのお弁当をおいしそうに頬張っています。初夏の緑の空気の中で食べるお弁当は格別です。お弁当がすんだら、先ほどの大型遊具で遊ぼうと移動します。途中でサッカー場よりも広い緑の芝生広場を横断。ただ横断するのはもったいないので「ジャンケングリコ大会」。チャンピオンが決まったら広場の終わりまで、よ〜いドン!!  私を追い越せる子どもはいなくて一安心。

 大型遊具の広場に着くと、先ほどの保育園の子どもたちがまだ遊んでいました。子どもたちには、今日使ってはいけない遊具(小学生向き)や遊び方の説明、保育園の子どももいるので順番を守り、小さい子には順番をゆずってあげて遊ぶことを伝えて遊び始めます。しばらく遊んでいると、泣き声が聞こえるのでいってみると、少し小さな保育園の子どもが泣いています。その子を3人ほどで取り囲んで心配そうになぐさめたり、励ましたりしていたのは、保育園の子どもではなくて、せいしの子どもたちだったのです。感心。感心。うれしいです。

 「とおやまたいちょう、きょうたのしかった、ありがとう」帰りのバスを降りる時に、子ども達からかけられる言葉。 少し痛い腰をさすりながら、子ども達の笑顔がやっぱり見たいから、もう少しがんばらなきゃ、と思った年長組との一日でした。

 園長   遠山 和良
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