せいし 幼稚園
 
 えんちょうのへや
 
子どもたちは いま ・ ・ ・
 
 『二十四節気(ニジュウシセッキ)
せいし通信 2月号

 1月21日は、一年中で一番寒いとされる『大寒』の日でした。ところがこの日は最高気温が14度近くまで上がり、まるで春の陽気。ちょうどその日は幼稚園を退職した先生の結婚式があり出席することになっていました。前日までは、別に大寒の日に結婚式をしなくてもいいのに、とブツブツいっていたのが一変、春の陽気に浮かれたように出かけたのでした。

 『大寒』は二十四節気の一つ。二十四節気は日本古来の太陰太陽暦で、暦日と季節をあわせるために設けた12個の中気と12個の節気の総称です。

その二十四節気は、

春から「立春(リッシュン)2/4頃」「雨水(ウスイ)2/19頃」「啓蟄(ケイチツ)3/6頃」

「春分(シュンブン)3/21頃」「清明(セイメイ)4/5頃」「穀雨(コクウ)4/20頃」、

夏には「立夏(リッカ)5/6頃」「小満(ショウマン)5/21頃」「芒種(ボウシュ)6/6頃」

「夏至(ゲシ)6/21頃」「小暑(ショウショ)7/7頃」「大暑(タイショ)7/23頃」、

秋には「立秋(リッシュウ)8/8頃」「処暑(ショショ)8/23頃」「白露(ハクロ)9/8頃」

「秋分(シュウブン)9/23頃」「寒露(カンロ)10/8頃」「霜降(ソウコウ)10/23頃」

冬には「立冬(リットウ)11/7頃」「小雪(ショウセツ)11/22頃」「大雪(タイセツ)12/7頃」

「冬至(トウジ)12/22頃」「小寒(ショウカン)1/5頃」「大寒(ダイカン)1/20頃」

となります。

春の「立春」は、冬と春が分かれる「節分」の翌日で、寒さがあけて春に入る日をいいます。因みに〈春一番〉は立春から春分の間に初めて吹く南よりの強風のこと。「雨水」は、雪が雨に変わり雪解けが始まるという日で、忍び寄る春の気配に草木が蘇るという意味があります。また「啓蟄」は、春になって土の中の虫たちが活動を始めるなど、名付けられた24の節気にはそれぞれに意味があります。日本には四季があり、そして更に暦とその時候をも言い表す二十四節気があります。このような日本人のもつ豊かな感性を大切にしたい、そして子どもたちにも伝え、子どもたちもそれを受け止めてほしいと思います。

 暖かかった「大寒」の日を境に、強い寒波が日本列島を包み込み、このところ小雪のちらつく毎日が続いています。小寒〜大寒〜立春までを「寒の内」よんで一番寒い時期です。24日はあまり寒かったので園庭の隅で木を組んで焚き火をしました。最初は火の勢いにおっかなびっくり、リスのように遠くから眺めていた子どもたちも少しずつ近寄ってきて、みんなで焚き火に手をかざしながら歌いました。「かきねのかきねのまがりかど、たきびだたきびだおちばたき〜」

 ところでご存知でしたか。昨年、日本気象協会に現代の日本の気候に合わせた、新しい二十四節気を提唱する準備委員会が設置されました。そして今年の秋ごろには「21世紀の二十四節気」として発表される予定なのだそうです。どのような二十四節気が登場するのか楽しみですね。

 園長   遠山 和良
 
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