令和になって初めての新年度（令和２年なのに初めて、というのは不思議な気がしますね）は、新型コロナウイルス感染症の流行により６月にスタートするという異例の事態となりました。

長い休み明けとなった子ども達は、久しぶりの幼稚園に最初はよそよそしく危なっかしい場面も見られましたが、徐々に生活のリズムを取り戻し今では毎日楽しく元気に過ごしています。新入園の子ども達も、泣いている子やじっと我慢をしている子がいましたが、幼稚園での生活を満喫し始めました。

７月に入ると、今度は集中豪雨により途中降園や臨時休園になり、ご家庭にご協力を頂くことになりました。近年の豪雨災害の増加により保護者の皆様の防災意識も高く、スムーズな行動をとることができました。ご協力に感謝致します。

さて、大人が右往左往している一方子ども達はというと、そんなことはどこ吹く風と自分の好きな事、興味を持ったことに夢中です。ようやくでてきた晴れ間に、朝から張り切ってセミ取りをしたりセミの抜け殻を見つけたりしています。今の外遊びでの「流行り」といえばセミ取りともいえそうですが、園で男の子が話してくれるのは“仮面ライダー”や“戦隊もの”、女の子は“プリキュア”や“ファントミラージュ”など。今の私には「？？？」といった内容ばかりです。

世間で流行ったものが園で流行することもまたよく見られます。近年でいえば「ＡＫＢ４８の歌」「アナと雪の女王」「パプリカ」などがありました。こういった世間で流行したものが幼稚園で流行るのは、決まって２か月後から半年後くらいになります。

なぜ幼稚園では流行りが遅れてやってくるのでしょうか。それは、子ども達が流行しているものを誰から教わってくるのかというところにあります。新しい遊び（流行）は、基本的に年長者である兄姉から伝わってくるからです。

世間で流行したものは、まず小学校などで流行り子ども達の間に浸透します。そして、それを家庭で子ども達がマスターして幼稚園でやるようになるのに時間を要するため、流行りの時期がずれるという現象がみられるのです。まれに「え？いま？？」といった子もみられますが……（先日ノリノリで「ＵＳＡ」を歌っている子がいました）。他にも、ジャンケンを変わったやり方でやっている子やアルプス一万尺の替え歌をうたっている子をみると、お兄ちゃんやお姉ちゃんのいる小学校で流行っているんだなと思います。これから幼稚園にはどんな流行りがやってくるのでしょうか。ただし、コロナやインフルエンザといった怖いウイルスは絶対に勘弁して頂きたいのですが……。

さて、夏休みに入ります。今年は短期間になりますが、旅行や帰省、行楽を計画されているご家庭もあると思います。久留米市内にもコロナウイルス感染者が再び確認されるようになりました。全国的にも流行が収束する様子は見られません。またこの時期は台風や大雨などの災害にも注意が必要です。どうか気を付けて楽しい夏休みをお過ごしください。

２学期を無事に、そして安心して迎えられるように園でも万全の準備をしてお待ちしています。