せいし 幼稚園
 
 たいちょうのへや
 
 
子どもたちは いま ・ ・ ・
 
『小さな しあわせ
せいし通信 夏休み号

せいし幼稚園では、8時の開園と同時にスクールバスが出発し、残った職員が朝の清掃作業を行っています。毎朝園庭を掃き、遊具を拭き、園舎内の掃除をしています。

もちろん、子ども達に綺麗で清潔な環境で生活をしてもらいたいために掃除をしているのですが、それと同時に子どもに危険なものは落ちていないか、遊具に危険な箇所はないかをチェックしながら掃除をしているのです。

その掃除の時間に保育者には時折「小さな幸せ」が訪れます。

ドリームキットのベンチや砂場の横の家を掃除していると、前の日に子ども達が遊んでいた跡を見つけることがあります。きれいに並べられた葉っぱや泥だんご、木の枝や木の実で彩られたケーキやご飯。それを見ただけで、子ども達がとても楽しく充実した時間を過ごしていた事が分ります。

さらに、この遊びの中に保育者がほぼ介入していない事も分ります。証拠は石灰で作った白いお団子や、ドリームキットの二階の家まで運ばれた葉っぱや砂の山。ドリームキットに砂などを持って上がることは、手がふさがった状態で登るのが危険である事、そして下にいる子どもに砂がかかる事があるので基本的に禁止しているからです。

この遊びを子どもだけで作り上げたということは、一人では出来ない事なので何人かの子ども達で行なった事になります。ということは、何かしらの「ごっこ遊び」が始まり、お互いに役割分担をし、意見を出し合い、一緒に作り上げたことになります。今までの自分の経験のなかでうまくいった事、失敗した事を思い出し、どうすればこのごっこ遊びが楽しく素敵なものになるのかを考えながら遊んでいたのでしょう。泥だんごやケーキなどをどういう風に、どうやって作るか。友達とどう関わればいいのか。保育者(大人)の介入なしにそれを考え行なえるという事は、子ども達に社会性が身につきはじめている証です。

保育者には子ども達同士の関わりの中で常に介入する事はなく、時には見守る事も大切だと伝えています。何故ならこれから子ども達が成長していく中で、我々大人が常に寄りそう事はできないからです。子ども達は、最後は自分で考え解決していかなければならないのです。

そんな子ども達の成長の片鱗を見ることができる朝の掃除の時間。見つけた時に感じる「小さな幸せ」は保育者だけの特権です。
                 

園長 遠山 純史
 
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