たいちょうのへや |
『認知的能力・非認知的能力』 |
せいし通信 春休み号 |
今年度も3月14日に第78回卒園式を無事執り行うことができ、58名の子ども達がせいし幼稚園を巣立っていきました。一年が過ぎるのは本当にあっという間で、入園当初は泣きながら登園していた子どもが元気に挨拶をして遊びに行く姿や、仲良く、時には揉めながらもお互いに譲り合い、集団での遊びを思い切り楽しんでいる姿に 子ども達のこの一年間の成長を感じます。保護者の皆様も、送迎時や保育参観、行事等での子どもの姿や、持ち帰ってくる作品を通して、お子様の成長を感じているのではないでしょうか。 こういった目に見えるもの、例えば、読み書きができる、数が分かる、逆上がりができるなどの評価や数値化がしやすいものを「認知的能力」といいます。では、「非認知的能力」とは何でしょうか。これは、自分で目標や意欲を持つこと、興味、関心を持つこと、粘り強くやりぬくことや、友達と協調して取り組む力や姿勢を持つことなどです。つまり、すぐには目にみえない力といえます。 今、この「非認知的能力」が大切だという事が多くの場面で取り上げられるようになってきました。これからの時代により必要になる能力であると考えられているためです。今の子ども達が大人になる時には、現在の職業の約半数近くがなくなるといわれています。そうなった時に、新たに生まれる職業や作業に適応し、仲間と共に諦めず、常に考え行動できる力を身につけておく必要があると考えられているのです。 来年度より幼稚園教育要領が改定されます。そこには新たに『幼児期の終わりまでに育って欲しい姿』が記されています。その内容は主に「知識及び技能の基礎」「思考力、判断力、表現力等の基礎」「学びに向かう力、人間性等」の資質、能力を一体的に育むよう努めるものとする、とされています。まさに目には見えない力、「非認知的能力」を育てることが盛り込まれているのです。幼児期に「非認知的能力」を育むことを求められるのには理由があります。「認知的能力」が小学校以降でも育てることができるのに対し、「非認知的能力」は小学校以降では伸びにくいと考えられているためです。幼児期こそが「非認知的能力」を育むべき時なのです。 せいし幼稚園のカリキュラムは子ども達の「非認知的能力」を十分に育てることができると自負しております。しかし、現状に満足せず、常に現場の保育をフィードバックし、カリキュラムを見直し、その時代や子ども達に合った取り組みを模索していく必要があると考えています。 これから急速に変化をしていく時代に子ども達が生き抜いていく力を身につけるためには、子ども達同士や保育者、保護者との関わり方というのはより重要になってくるのです。 |
園長 遠山 純史 |
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