シラスバルーン

  参考:シラスバルーン−その開発から事業化・利活用まで− 木村 邦夫, 陣内和彦,AIST研究秘話, 8, 産工会WEBサイト(2016)
 天然の火山ガラス質堆積物を原料とするシラスバルーンは、 昭和45年(1970年)に通商産業省工業技術院九州工業技術試験所(現、産業技術総合研究所九州センター)で開発され、特許出願されました(発明の名称:微細中空ガラス球の製造法)。 特許出願後、まもなく数社で企業化に成功し、九州工業技術試験所命名したシラスバルーンの商品名で出荷され始めました。 なお、特許は昭和49年(1974年)に登録(特許第737479号)されました。 シラスバルーンは、順調に生産量が増加し、現在、国内10数社で数多くの銘柄が生産され、その生産量は、真珠岩を原料とするパーライトの推定生産量の約1/10の約2万トンと言われています。
 VSI(火山珪酸塩工業)研究会の前身の日本シラス工業懇話会は、昭和50年(1975年)、創生期のシラスバルーン製造に携わった企業の情報交換の場として設立されました。 本研究会に移行後、バルーン部会でシラスバルーンに関する調査、関連会員の情報交換を行い、産業技術総合研究所の研究情報データベース(火山ガラス質堆積物の産状と利用)の構築に協力しました。 また、シラスバルーンの VSI研究会規格を制定しました。

シラスバルーンの顕微鏡写真(反射光)

火山ガラス粒子の加熱発泡・・・加熱顕微鏡観察、発泡機構
シラスバルーンの製造工程・・・原料採掘〜加熱発泡
シラスバルーンの用途 ・・・ シラスバルーン関連の登録特許VSI関連公開特許紹介VSI便覧 等をご参照下さい。

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