「体を動かす事が好き」「人のいない所が好き」「食べる事が好き」。そう、私の趣味はこの三つの条件を満たすアウトドアだ。
家から目と鼻の先に九州一の大河である筑後川が流れ、また車で10分で丘陵地帯という地の利に恵まれ、少年のころは釣りが日課で、手長エビ、ウナギ、ハヤ、サヨリ等を釣っていた。このころは上流でアユを釣るのが夢だったが、20代、30代は仕事や結婚、子育て等に追われ、40代に入り子供達が親離れの年齢に達してやっと現実のものとなった。
もう一つは、職場の先輩から教わった山芋掘りで、これは20年近く休日の日課となっている。5月から10月はアユ釣り、10月から3月は山芋掘りで、オフは自主トレと家族は一年中アウトドアウイドゥだ。
今回は社内でも評判の山芋掘りを紹介しよう。
毎年、秋の運動会の時期が山芋掘りの始まりとなるが、この時期は腹一杯に卵を詰めた落ちアユ釣りの最盛期と重なる。後ろ髪を引かれるが、出遅れると他人に掘られてしまう。「先んずれば人を制す」と、踏ん切りをつけてのシーズンインだ。またこれより早いと芋が未熟であり、やぶ蚊や暑さにも悩まされる。
今まで、その美味につられて多くの弟子が入門したが、残念ながら続いた者はいない。中には薮を見ただけで拒否反応を起こした人(この御仁は海へ行った時も留守番と称して甲羅干しで、私は黙々とサザエ採り)もいたが、何と言っても続かない理由は、顔にクモの巣、引っ掻き傷に泥汚れ、手はガサガサとほとんど三K世界だからだろう。(風呂に入れば済むのに(ーー;))
掘る事は簡単だが、ハングリー精神と反骨精神、執念深さ、体力がないと出来ない。ちなみに私の血液型はオウム真理教がお布施が期待出来ないとするO型で、その新聞記事を読んだ日は親子で大笑い(笑った妻子も全員がO型)したものだ。
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