邦舟(ほうしゅう)工房:
1/45の鉄道模型
2012年10月 更新
工房名の"邦舟"は曾祖父(木村弦雄)の号 

OJ ゲージ国鉄C62型蒸気機関車(軌間:24mm,全長:47.7cm) 

 平成7年(1995年)に他界した父は,戦前の一時期,日立製作所で蒸気機関車の製造に従事していたようです.遺品の中に,蒸気機関車の青写真が数枚ありました.シベリア抑留から戻った戦後は,郷里の熊本に戻り,3線式Oゲージ(1/43,軌間:32mm)の模型製作を趣味としていました.
  埃を被っていたC62?と思える製作中のものがありました.定年退職後,これを完成させる目的で,少しずつ手を加えています.
 右写真は,使用されていた先・従輪,テンダー車輪(プレート輪心が入手出来なかった ? ),ロッド(溝無し),キャブ(1/43?)等
 動輪は約50年前の市販品,タイヤを削り旋盤加工品と入れ替え(片側絶縁),バランスウェイト張り付け加工しました.台車の軸受と,連結器も約50年前の市販品,キャブは1/45で新規作成しました.


 片側絶縁の先・従輪,テンダー車輪は,東京の「カツミ」で購入,他は真鍮素材から切り出し,製作中です.従台車とテンダー台車には苦労しました.少々の歪みを気にせず,手作り感を表現(言い訳).


 

 

 上写真は,2006年1月の状態・・作業を一時休止

稲見鉄道模型製作所に出向き,コロ軸受,バックプレート,空気圧縮機等を購入し,改良作業に着手・・他,ディテール追加改良(2012年10月撮影)

  

   


軸受を取替,自動給炭機・同スクリュー外管等を表現,前照灯内中央にムギ球を固定,等々・・・ブレーキ引棒と砂撒管も表現

 

 
 
N ゲージレイアウトの上の3.6mで単行往復自動運転のため,遊星ギアを組み込み,ラジアスロッドの自動切り替え機構も作成
遊星ギアの効果・・@ 電源 off でギアが外れ,ある程度の惰行が認められた.A 手動で動輪の回転が可能


OJ ゲージ自由形D10蒸気機関車(軌間:24mm、全長:28.8cm) 
手許にD51の動輪と前輪・従輪(いずれも片側絶縁なし)があり、これを用いた自由形D10のソリッドモデルです。
 
 60年以上前に、国鉄のD51、C58、E10型蒸気機関車を基に作図した16番サイズの図面が残っていました(右図)。これを基に、1/45の図を描きました。
 なお、以前の鉄道模型趣味誌(号数はわかりません)に同様のD型タンク(16番?)の作成記事が掲載されていた記憶があります。  
 手許の車輪は金属製ですが、主に0.5mmと1mmのプラバンを用いて作成中です。動輪の回転は可能で、レール上を前後に動かすと、ロッド類の動きが楽しめます。  

   下写真は、作成中の写真で、これから仕上げを行います。前照灯、除煙板、ブレーキシュー等々