平成22年(2010年)4月 ~ 6月 公開特許(18件)
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
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調湿材料及びその製造方法 | (出願:2008. 9.26) 特開 2010-76976 (公開:2010. 4. 8) | 岩城 登 九州高圧コンクリート工業株式会社 | 岩城 登 |
【課題】高価な装置を使用することなく、常温常圧下で製造可能なセメント系の調湿材料及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】セメントに対する水の割合である水セメント比が5以上のセメントスラリーを得、このセメントスラリーを水セメント比が5以上の状態で4時間以上保持し、その後、炭酸化処理して調湿材料する。セメントスラリーとしてはコンクリート製造工程で発生するコンクリートスラッジを使用でき、この場合、コンクリートスラッジを回転式篩いに通して砕石と砂を除去し、攪拌槽及び沈殿槽を経た後にフィルタープレスを通してスラッジケーキを得る。このスラッジケーキをスラッジ乾燥場で大気乾燥させて炭酸化処理する。その後、乾燥させたスラッジケーキを破砕装置に通し、さらに振動篩いにかけ、15mm以下に分級したものを製品としてストックヤードに保管する。 | |||
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
パーライトの製造方法 | (出願:2008. 9.26) 特開 2010-76986 (公開:2010. 4. 8) | クボタ松下電工外装株式会社 | 水野 素行 渡邉 宏 山本 敦史 |
【課題】精石の加熱発泡時に充分な発泡がなされ、浮水率の高い均質なパーライトを得ることができるパーライトの製造方法を提供する。
【解決手段】加熱炉内に精石を供給することで前記精石を加熱発泡させてパーライトを製造するにあたり、加熱炉内の供給口に臨む領域が雰囲気温度800~1100°C の領域2となるように加熱炉が加熱された状態で、前記供給口から加熱炉内に精石を供給する。精石は予熱されることなく800~1100°C の温度で加熱されることになり、精石は予熱により結晶水を失うことなく800~1100°C の温度で充分な発泡がなされる。 | |||
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
植物の養液栽培に用いる軽石培地の製造方法、前記方法から得られた軽石培地を用いた、植物の養液栽培装置、並びに、植物の養液栽培方法 | (出願:2008.10. 9) 特開 2010-88360 (公開:2010. 4.22) | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 株式会社荏原製作所 国立大学法人東京農工大学 | 篠原 信 黒田 哲生 豊田 剛己 高瀬 遼 福田 竜平 |
【課題】メタン発酵後に廃棄物として得られるメタン消化液を肥料成分として直接添加して、固形培地耕での養液栽培を行うことを可能とする。
【解決手段】メタン消化液に含まれるアンモニア態窒素を硝化する活性が付与された軽石培地3に、アンモニア態窒素濃度が20~500ppmになるように希釈したメタン発酵後に得られるメタン消化液を含む養液を、供給することにより、メタン消化液を肥料成分として直接添加して前記軽石培地にて養液栽培を行うこと、を特徴とする、植物の養液栽培方法を提供する。 | |||
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
スクラブ石けん | (出願:2010. 1.12) 特開 2010-90395 (公開:2010. 4.22) | 株式会社長寿乃里 株式会社イング | 宮田 聖 宮之原 光治 |
【課題】高い洗浄効果を有しながらも、泡持ちが良く、しかも、皮膚に対して刺激が少ない固形状または半固形状のスクラブ石けんの製造方法及びスクラブ石けんを提供する。
【解決手段】微粒火山灰に膨化処理を施した中空状のシラスバルーンをアルカリ溶液に浸漬して、中空内部にアルカリ溶液を浸透させ、その後、アルカリ溶液に脂肪酸を添加することにより、前記シラスバルーンの外部において石けんを形成するとともに、中空内部にも石けんを形成することとした。 | |||
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
下水汚泥焼却灰と珪藻土を含む多孔質鉱物を主成分とする混合スラリーから成る無機組成物、及び、それを基盤とする緑化複合システム | (出願:2009. 9. 9) 特開 2010-90694 (公開:2010. 4.22) | 株式会社ワンウイル | 山本 倍章 堀 佑四郎 |
【課題】下水汚泥焼却灰と珪藻土を含む多孔質鉱物を主成分とする混合スラリーから或る無機組成物、及び、それを基盤する緑化複合システムの提供。
【解決手段】下水汚泥焼却灰と珪藻土を含む多孔質鉱物を主成分とする混合スラリーは、断熱・遮熱性を有するポーラスで多孔質な結晶構造を有するエトリンガイト,炭酸カルシウム,珪酸カルシウムなどが生成されると共に、広範な粘性(低シェアー粘度,中シェアー粘精度,高シェアー粘度)を有するスラリーとされ、且つ、保水・離水性の高い結晶構造の無機鉱物が生成される。また、下水汚泥焼却灰と珪藻土を含む多孔質鉱物を主成分とする混合スラリーから成形された緑化用基盤材であって、断熱・遮熱性を有すると共に、広範な粘性を有するスラリーとされ、且つ、保水・離水性の高い基盤材の上に、セダム,モスのような緑化装飾体を有する緑化複合システムとする。 | |||
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
紙等の蜂の巣状の板に珪藻土を薄く塗布した消臭板 | (出願:2008.10.14) 特開 2010-94472 (公開:2010. 4.30) | 桐山 晶浩 | 桐山 晶浩 |
【課題】従来の室内、車内は電気等を使って空気清浄機等で消臭をしていた。
【解決手段】天井等の上部に紙等の蜂の巣状の板に薄く珪藻土を塗布した板を設置することで上昇してきた匂いを吸着し消臭をする。また 電気等のエネルギーを一切使わずエコになる。 | |||
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
光触媒の担持方法及び光触媒を担持した多孔質材 | (出願:2010. 2. 1) 特開 2010-94678 (公開:2010. 4.30) | 株式会社大林組 | 小川 晴果 奥田 章子 堀 長生 |
【課題】光触媒が多孔質材の表面に形成される微細孔に埋まってしまうことがなく、しかも多孔質材の意匠性を向上させる。
【解決手段】硬化させることにより表面に多数の微細孔を形成する多孔質材に、バインダーを介することなく光触媒を担持させる光触媒の担持方法であって、多孔質材を硬化させる前に、光触媒を担体に担持させた光触媒担体を、多孔質材の表面に付着させておく第1工程と、該第1工程により得られた多孔質材を、光触媒担体が表面に付着した状態のまま硬化させる第2工程とを有し、第1工程において、多孔質材として、珪藻土、モルタル、コンクリート等の水硬性材料を用い、且つ、光触媒担体として、光触媒である酸化チタン(TiO2)を担体である平均粒径3µm以上45µn;m未満のシリカゲルに担持させた光触媒担体を用いる。 | |||
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
水耕栽培用培地及びそれを用いた屋上緑化装置 | (出願:2008.11. 7) 特開 2010-110281 (公開:2010. 5.20) | 中国電力株式会社 中国電機製造株式会社 | 小畠 正至 江木 和泉 山下 宏 |
【課題】簡易な構成で、培養液中の肥料成分の濃度を所定の範囲内に維持させることが可能な水耕栽培用培地及びそれを用いて植物の水耕栽培を行った屋上緑化装置を提供する。
【解決手段】栽培槽は、植物を水耕栽培するための培地として、ゼオライトと日向軽石を混合したものを用いている。そして、ゼオライトと日向軽石の混合比率は、例えば、容積比で90:10に設定する。 | |||
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
海藻灰を含む断熱材 | (出願:2008.11. 7) 特開 2010-112088 (公開:2010. 5.20) | 丸岡 等 | 丸岡 等 |
【課題】故紙のリサイクルで得られるセルローズファイバーや珪藻土、帆立貝の粉末貝殻の吸湿性や施工性をそのまま生かして、海藻灰の遠赤外線放出による断熱効果を付与し、施工性やコストなどにおいてほとんど負担増となることなく、この両者の特性を生かすことのできる断熱材を提供する。
【解決手段】故紙を解織して得たセルローズ繊維上に海藻灰を付着させてバラ綿状に形成して断熱材とする。あるいは、珪藻土に海藻灰を混合して断熱材とする。あるいは、帆立貝の粉末貝殻に海藻灰を混合し、断熱材とする。 | |||
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
フッ素溶出抑制方法および無機多孔質体 | (出願:2008.11.13) 特開 2010-115593 (公開:2010. 5.27) | アイシン高丘株式会社 昭和 KDE 株式会社 | 青木 正輝 浦本 敏和 |
【課題】鋳物砂を原料とする無機多孔質体からのフッ素溶出を抑制すること。
【解決手段】鋳物廃砂、珪藻土およびベントナイトからなる混合物(100重量部)に対し、6重量部のリン酸三カルシウム(Ca3(PO4)2)と少量の水とを添加して原料組成物を調製する。この原料組成物から粒状の成形物を成形し、その成形物を乾燥後、約850°C 上限とする温度で焼成して無機多孔質体を得る。この無機多孔質体によれば、原料中にフッ素が混入している場合でも、無機多孔質体からのフッ素溶出量を0.05ppm を大きく下回る超低レベルに抑制することができる。 | |||
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
ゴム組成物 | (出願:2008.11.12) 特開 2010-116468 (公開:2010. 5.27) | 横浜ゴム株式会社 | 崔 源文 三原 諭 網野 直也 |
【課題】補強充填剤としてシリカを配合したゴム組成物において、シラスをシリカの代替として使用する。
【解決手段】シラスをアルカリ土類金属の水酸化物または酸化物およびアルカリ金属の水酸化物で処理することによって得られたシラス処理物を含むゴム組成物である。シラス処理物の含有量は、ゴム100質量部に対して3~90質量部とする。 | |||
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
繊維混入抄造板及びその製造方法 | (出願:2008.11.18) 特開 2010-120790 (公開:2010. 6. 3) | 宇部興産株式会社 | 中島 渡 上田 陽一 井東 優忠 三上 浩 |
【課題】層間剥離が発生せず、長さ変化率、曲げ強度等の諸物性も十分である抄造板及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】セメント、フライアッシュ、パーライト、アタパルジャイト、アクリル系繊維及びパルプを含む繊維混入抄造板であって、パルプが針葉樹を叩解した叩解パルプであり、該叩解パルプの濾水度が50~250ml、繊維長が0.5~5mm、裂断長が5~15km、比破裂度が3~10kPa・m2/g 及び比引裂度が5~15mN・m2/g であることを特徴とする繊維混入抄造板である。 | |||
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
内装仕上用塗料組成物および内装仕上用塗料組成物の製造方法 | (出願:2008.11.22) 特開 2010-121425 (公開:2010. 6. 3) | 釜田 公文 | 釜田 公文 |
【課題】大量に生じている石膏ボード廃材の新規の再利用方法等を提供することを目的とする。また、主成分に珪藻土を用いたものに近い塗膜表面が得られ同様の風合いを備えていながらも安価な内装仕上用塗料組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】石膏ボード廃材を粉砕して得られた石膏粉末を主成分とする水性の内装仕上用塗料組成物であって、石膏粉末が、目開き寸法1.6mmのふるいを通過する大きさである、水性の内装仕上用塗料組成物とした。このとき、繊維長が10~20mmの合成樹脂繊維を含む、内装仕上用塗料組成物とすることが好ましい。 | |||
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
無機中空体組成物およびその製造方法 | (出願:2008.11.27) 特開 2010-126389 (公開:2010. 6.10) | ニチアス株式会社 | 黒坂 和弥 山脇 慎平 久保田 和雄 吉田 昌平 岩田 耕治 永井 幸治 粟野 淳 |
【課題】無機中空体を主材とする組成物の流動性及び硬化性を用いて、これまでにない新規な建材用組成物を提供することにある。
【解決手段】無機中空体としてパーライト、無機バインダーとして水ガラス(=ケイ酸ソーダ)、吸熱性化合物として水酸化アルミニウムを、配合比各25重量%~40重量%の範囲で配合したことを特徴とする無機中空体組成物である。 | |||
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
挿し木培地及びその調製方法 | (出願:2009.12.11) 特開 2010-136720 (公開:2010. 6.24) | 浙江森禾種業股フン有限公司 | 鄭 勇平 |
【課題】挿し木苗は、苗穂での培養期間が長く、コストが高く、根系が苗圃にてすでに損傷を受け、苗圃から出荷して移植するまでの生存期間が短く、移植後の苗の回復期間も長くて、一般的に1週間以上もかかる。
【解決手段】本発明は、体積百分比が松鱗20~50%、バーミキュライト10~40%、泥炭15~40%、パーライト10~30%などの成分を含有し、1 立方メートル培地当たりに300~700g の微量元素を添加していることを特徴とする挿し木培地である。また、成分及び微量元素を混合して、直径4~7cmの網状繊維に包まれた棒状の培地にしてから、長さの5~7cmのカラムに切断することによって最終製品が得られると言うステップを含むことを特徴とする調製方法である。 | |||
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
サポニン含有造粒品或いはサポニン含有焼成造粒品並びにその製造方法 | (出願:2009.11.13) 特開 2010-137219 (公開:2010. 6.24) | 株式会社日本海技術コンサルタンツ | 安藤 進一 |
【課題】底質汚泥や下水処理場等で発生する生汚泥や消化汚泥、或いは焼酎粕汚泥などの汚泥類を安価、安全且つ簡便な方法で処理技術を提供する。
【解決手段】処理が問題になっている来待石や安山岩、安山岩質凝灰岩、花崗岩の粉体或いは廃瓦粉砕品とサポニン含有剤、更にはこれらに汚泥類を加えて、ミキシング装置で攪拌混合して含水率を低下させるとともに造粒し、次いでセメント粉を投入してコーティングして乾燥することにより、造粒品を得る。得られた造粒品は、湖底や池底などに投入・埋め戻して湖底や池底などのヘドロ層を置換或いは被覆するために用いたり、排水処理剤や土壌改良材や埋め立て材として使用できる。 | |||
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
浄化、活性化、健康維持に用いられる陶磁器材料 | (出願:2009. 9.15) 特開 2010-138061 (公開:2010. 6.24) | 方 敬亮 | 方 敬亮 |
【課題】浄化、活性化、そして健康維持に用いられる一種の陶磁器材料の提供。
【解決手段】この陶磁器材料は、麦飯石23~50、珪藻土16~22、滑石6~16、電気石25~48の重量比の原料に先処理を施して重金属及び不純物を取り除いた後に、混合し粗粉砕、微粉再して、成型し、焼成する物である。これにより、微量の元素を含んで、浄化されて、活性化された水質を提供するとともに、製造工程が簡単で、使用に便利な、浄化、活性化、そして健康維持に使用される陶磁器材料。 | |||
発明の名称 | 公開番号 | 出願人 | 発明者 |
気泡含有粘弾性組成物、及び感圧性接着テープ又はシート | (出願:2010. 3.10) 特開 2010-138409 (公開:2010. 6.24) | 日東電工株式会社 | 前田 和久 椿 裕行 |
【課題】曲面や凹凸面に対して良好な追従性や接着性や、優れた耐反発性を発揮できる感圧性接着剤層や基材を形成するための気泡含有粘弾性組成物を提供する。
【解決手段】気泡含有粘弾性組成物は、気泡と中空微小球状体を含有し、且つ界面活性剤を含有する粘弾性組成物であって、前記界面活性剤が、分子中にオキシC2-3アルキル基及びフッ素化炭化水素基を有するフッ素系界面活性剤であることを特徴とする。ベースポリマーとして、(メタ)アルキル酸エステルを単量体主成分とするアクリル系ポリマーを含有していてもよい。中空微小球状体としては、中空ガラスバルーンが好適である。 |