沖縄本島北部の名護層に見られた岩盤クリープ(その2)
(1999年4月29日撮影)
本州の紀伊半島〜四国南部〜九州南部〜奄美大島と続く
四万十帯に対比される地層が沖縄本島の北部には分布しています
この名護層に属する千枚岩に褶曲のような構造が見られました
千枚岩に発達している片理面はここではほぼ鉛直になっているのですが
上の画像ではほぼ水平に延びる軸を中心にした褶曲のような構造が見えます
これは地表部の弛みによって地層がたわんで形成されたものです
山腹斜面が全体として右上から左下に向かって傾斜しているために
弛んだ岩盤が重力の作用によってクリープ変形をおこしたものです