土石流によって運搬された溶岩ブロック
土石流によって運搬された溶岩ブロック
(1993年1月29日撮影)

 1990年11月に始まった雲仙普賢岳の噴火活動により、大量の火山灰と火砕流堆積物が水無川の上〜中流部に堆積し、少量の雨でも土 石流が頻発するようになりました。 
 火山灰起源の土砂と溶岩のブロックを巻き込んだ土石流が水無川を流れ下り、その両岸を破壊しながらその体積を増して、中〜下流の田畑や家々を埋め尽くし てしまいました。 
 この写真は、水無川の土石流によって運ばれてきた直径が数mに達する巨大な岩塊のひとつで、節理が中心から放射状に発達していることから、冷える前の溶 岩ドームから崩落してきたまだ熱い岩塊が、土石流によって急冷されたものであると見ることができます。

 
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