土石流に埋もれた民家と眉山
(1994年5月28日撮影)
1990年11月に始まった雲仙普賢岳の噴火活動により、大量の火山灰と火砕流堆積物が水無川の上〜中流部に堆積し、少量の雨でも土
石流が頻発するようになりました。
火山灰起源の土砂と溶岩のブロックを巻き込んだ土石流が水無川を流れ下り、その両岸を破壊しながらその体積を増して、中〜下流の田畑や家々を埋め尽くし
てしまいました。
この写真は、国道57号線沿いの水無川近くで土石流に埋もれた民家で、一階の屋根まで土石流堆積物に埋められ、完全に破壊されてしまいました。
背後の山は、約200年前の普賢岳噴火の後に地震とともに大崩壊を起こして大津波を発生させ、後の世に「島原大変肥後迷惑」と言われるようになった、眉
山の大崩壊の跡です。
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