アンテナへの給電線、同軸ケーブルについての考察


 私は、2006年に今も現用の50MHz帯のアンテナを架設しました。

 http://www.geocities.jp/dxcc6/4x8

 無線機、リニアアンプからアンテナへの給電方法については、悩んだところですが、12DFSAの一本ものでの給電を行っておりました。
アンテナの回転、仰角制御等で稼働する部分も12DFSAの直付けでした。

 CQ誌等のバイブル的書物には、メインの給電線は大きなケーブルを使い、上記の可動部分には8D,10D2V等の曲がりに強いと思われる同軸ケーブルで接続しましょうと言う事が当然のごとく記載されていました。
このことは、現在も一般的な常識となっておりますよね。

 大きなケーブルを直接接続したら、2~3年でブカブカになりインピーダンスが乱れて、給電ロスの元凶となる。とも、書かれています。
その通りなのです。ですから、数年で同軸ケーブルを交換しなくてはなりません。

 しかしですよ、極限の状態の微弱な信号を解読しようとしたときに、同軸ケーブルの接続コネクターによるロスを無視することはできないはずです。

 私の場合は、この変換コネクターによるロスを嫌いまして、直付けで運用してきました。
 
 効果は、あったように思います。
 
 2006年から2009年まで、ARRLのEME(月面反射交信)コンテストで、好成績を残すことができております。
 http://www.geocities.jp/dxcc6/2006arrl
 http://www.geocities.jp/dxcc6/arrl2007
 http://www.geocities.jp/dxcc6/arrl2008
 http://www.kumin.ne.jp/exn/italian%20eme%20marathon%202007.html
などなど。

 ここで、考えていただきたい事は、給電ロスについてであります。
どんなに、高価な低ロスのケーブルを使用してたとしても、途中に中継コネクターや切り替え機、SWRメーターなどが介入してたとすれば、安価なケーブルの一本ものの方が、相対的には低ロスになると言う事です。

 どんな事柄にも、絶対的な正解はないという立ち位置で対応されますことを期待しております。

 2018年9月16日

 By くるめ351