50MHzの月面反射交信についての考察

2008年10月26日

古賀　秀樹

月面反射交信は、アマチュア無線家の究極な交信と言われてました（言われてる？）

　確かに、技術的には高度ですし、免許にいたっては最上級を必要とするのも難易度を上げる要因です。
　ところが、WSJTソフトを使った50MHz帯の月面反射交信（以後、6ｍEMEと表します）は、別物のようです。

　どれくらいの設備があれば、6ｍEMEが可能なのかを、考えてみました。

　2005年5月にWSJTを使った6ｍEMEに初挑戦して以来、現在までに57局とQSOし、延べQSO数は126を成功させています。
　サンプル数が、100を超えましたので、私なりの考察です。

　私の設備は、８エレ八木の水平スタックから、現在の８エレ八木の二列二段へと変化しています。
そこで、この二つのアンテナのそれぞれのQSO実績などを比較してみました。
　IC-756PRO�U.IC-PW1(1000W出力）

　　　　　　8エレ水平スタックでQSOできる局とは、二列二段でもQSOできますので、それ以外の局を表記します。

　私の設備だと、相手が5エレシングル八木と1000W出力であれば6ｍEMEが可能であることがわかります。
　5エレシングル八木と100W出力のWQ5Sとは、QSO成立に至らなかったのですが、お互いに解読できていました。
　6〜7エレシングル八木と400Wの局とは、簡単に6ｍEMEが出来ています。

　9〜13エレシングル八木又は、7エレ八木スタック程度に200W出力があれば、私の設備以上の局とは6ｍEMEが可能だということです。
　EMEは、難しそうだとか、ハイパワー免許がないと無理だと思ってた方も多く居る事でしょう。

　皆さんの自慢の50MHzの設備の力試しも兼て、6ｍEMEにtryしてください。

　ハイパワー免許のある方は、5エレ八木シングルでも6ｍEMEは可能なのです。

　W7GJランスさんも同じようなことを言ってました。
　彼の設備は、4x9エレ八木と1500W出力です。
「4エレシングル八木に100W出力の局とは、6ｍEMEを成功したことが無い。
7エレシングル八木に100Wの局とはQSOできてるので、4エレシングル八木に300〜500W出力があれば可能だろう。」



月面反射についての詳しい説明は、下記のアンテナ研究会のホームページ（参照1）を参考にしてください。

JARL福岡のアンテナ研究会で解析されてます。参照1　←JR6EXNの設備の検証

　　　　　　　　　↑閉じられてるようです

今後も、思いついたこと、気付いたことを書き足していきます。